一般的にフライ(揚げ物)は「小麦粉」を使うレシピが王道ですが、実は米粉で作ったほうがサクッと美味しく仕上がります!
小麦粉に含まれる「グルテン」は粘り気を出すので素材にねっとり絡みつき、吸水性が高いので水分がなかなか蒸発しません。すると揚げ時間が長くなり、油切れも悪くなります。
米粉は小麦粉と比べて油の吸油率が約20%低くてヘルシー、さらに冷めてもベチャッとせずにサクサク感が持続します。
普段グルテンフリーに興味のない方にも、ぜひ一度試してもらいたい米粉の揚げ物!
オススメの配合量をまとめてご紹介します。
グルテンフリー唐揚げ粉
色々な配合を試しましたが、我が家は「片栗粉:米粉:タピオカ粉 = 3:2:1」に落ち着きました。
片栗粉とタピオカ粉はどちらも衣をカリカリにする役目がありますが、片栗粉を増やすと竜田揚げっぽいザクッとした食感、タピオカ粉を増やすと揚げ餅のような少し衣が歯にくっつく食感が増します。
※より本格的な唐揚げを作りたい場合は、先に米粉とタピオカ粉をまぶし、その上に片栗粉をまぶして揚げると、衣がはがれにくく時間が経ってもサクサクとした食感を楽しむことができます。
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片栗粉100%「竜田揚げ」の豆知識
出来たてはサクサクで美味しい竜田揚げですが、冷めると比較的早くに衣がベタつき、油っぽくなる傾向があります。
片栗粉の原料である「デンプン」は吸水性が高く、しばらくすると衣が肉汁を吸ってふやけ、糊状のベタっとした食感に変わるからです。
お弁当などに入れる場合は、片栗粉をまぶす前に1度キッチンペーパーで表面の汁気を吸い取り、片栗粉をまぶしたらすぐに揚げると、冷めた後のベタっと感を軽減できます。
グルテンフリーバッター液(卵なし)
揚げ物の手間を省いてくれる「バッター液」は、グルテンフリーでも作れます。
卵を使わないバッター液は、衣が薄づきで軽い食感に仕上がります。
バッター液には、タネの表面をムラなく包み中に旨みを閉じ込める効果と、衣とタネの間に層を作って衣をふやけにくくする効果があります。
- 米粉
- 水
- 清酒(or 白ワイン)
- マヨネーズ
- 大さじ6
- 大さじ4
- 大さじ2
- 大さじ1
※よりふっくら厚みのある衣にしたい場合は、卵1個を加え(よく溶きほぐす)、マヨネーズは小1に変更して下さい。
※クリームコロッケなど水分の多い具に使う場合は、破裂しやすいので気をつけて下さい。
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グルテンフリー天ぷら粉
米粉には粘り気を出す「グルテン」が含まれていないので、混ぜすぎても
白だしを足すことで旨味も加わり、小麦粉でつくる天ぷらに負けない味わい豊かな天ぷらが簡単に作れます。
グルテンフリーかき揚げ粉(卵なし)
米粉だけだと具材がまとまらないので、片栗粉を加えています。
材料を小さく切ってから揚げる「かき揚げ」は特にカロリーが高いフライですが、薄付きの米粉で作るとカロリーを控えることができます。サックリしていて、時間がたってもべたつきません!
- 米粉
- 片栗粉
- 小麦を使わない丸大豆しょうゆ
- 水
- 60 g
- 20 g
- 小さじ1/2
- 適量
グルテンフリーかき揚げ粉(卵入り)
衣に「卵」を使うと、お店で食べるようなサクサクふっくらしたかき揚げになります。
米粉で作るので、小麦粉のかき揚げと比べてあっさりサックリ仕上がります。
- たまご
- 小麦を使わない丸大豆しょうゆ
- 水
- 米粉
- 1個
- 小さじ1/2
- 100 cc
- 100 g
グルテンフリーフリッター粉
フリッターはふんわりした衣が特徴の揚げ物で「洋風天ぷら」とも呼ばれるイギリスやアメリカの定番料理です。
卵のメレンゲを入れて衣をフワっとさせるレシピが王道ですが、我が家ではベーキングパウダーと炭酸水で代用しています。メレンゲを用意する手間がないだけで、フリッターを作るハードルが一気に下がりますよ ♪
使用しているグルテンフリー商品
グルテンフリー白だし
(株)テンヨ武田から発売されている「化学調味料無添加白だし(小麦・大豆不使用)500ml 」という商品があります。
原材料にぶどう糖や酵母エキスが含まれるので気になる方もいるかもしれませんが、気軽に利用できるグルテンフリー白だしとしては秀逸だと思います。