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リーキーガット(腸漏れ)の可能性を考える*新型コロナとの関連も⁈

リーキーガット(腸漏れ)の可能性を考える*腸が「第二の脳」である理由

「腸」と聞くと、「大腸」を思い浮かべる方が多いかもしれません。

ところが近年、私たちの健康に大きく関わっているのは、大腸よりも「小腸」であることが明らかになってきました。

「小腸」が大事なの?でも「小腸」って何してるんだっけ?!

特に注目されているのが「リーキーガット」と呼ばれる症状で、日本語に訳すと「腸漏れ」を意味します。

多くの医師がリーキーガット(腸漏れ)とさまざまな病気との関連性を示唆していて「新型コロナウィルス」もその中の1つです。

「新型コロナウィルス」が小腸と関係してるの?!

カラダと心の健康を担う「小腸」の役割と、「リーキーガット症候群」の症状や原因について、現在明らかになっている内容を図にまとめました。




小腸ってどんな臓器?

私たちが食べたものは、約7m の「旅」をします。

食べたものは胃で消化・分解され、小腸に運ばれて栄養素を吸収し、大腸では水分を吸収し、便として排便する

「小腸」は、胃から送られてきた食物を2~4時間かけて消化し、栄養素の約90%を吸収しています。

「小腸」は胃から送られてきた食物を2~4時間かけて消化し、栄養素の約90%を吸収する

さらに「小腸」は細菌やウイルスなどから守る防御システムとしての役割も担っています。

小腸は細菌やウイルスなどから守る防御システムとしての役割も担っている

小腸で消化・吸収された栄養素は、血液にのって全身の細胞へ運ばれていきます。
吸収されずに残ったカスが、大腸へ送られます。

小腸の役割

  • 胃から送られた食べ物を、さらに細かく分解する
  • 分解された栄養素を吸収し、全身の細胞へ届ける
  • 細菌やウイルスなどを体内に取り込まないよう防御する

小腸の驚くべきヒミツ

小腸の驚くべきヒミツ

小腸の内側は、輪っかのように「幾重のヒダ状」に重なっています。これは、栄養素を吸収する表面積をより広くするためだと考えられています。

ヒダをすべて広げてみると見た目の600倍の面積があって、バレーボールのコートよりも広くなります。

さらにまっすぐ伸ばしてみると6~7mもあり、カラダの中で最も長い臓器が小腸です。(十二指腸・空腸・回腸を合わせて小腸と呼びます。)

小腸の面積はバレーボールのコートより広く、伸ばすと6~7mある

重なったヒダの表面にはびっしりと「絨毛(じゅうもう)」が生えていて、さらに絨毛のひとつひとつは微絨毛でおおわれています。

小腸のヒダには絨毛がびっしり生えている

絨毛(じゅうもう)」は栄養素を吸収して毛細血管に運んだり、細菌やウィルスを締め出す「門番の役割」を果たしています。




腸は第二の脳

腸が第二の脳である所以

腔腸動物(脳がない生物)から進化してきた人間は、「腸」にたくさんの神経叢(約1億個)が集中しています。

これは他の臓器には見られない特徴で、腸が「第二の脳」と呼ばれる所以(ゆえん)です。

強いストレスを受けると、心のダメージと共にお腹の具合が悪くなるのはこのためです!

「腸」には、脳からの指令がなくても「自己で判断して活動する力」が備わっていて、24時間絶え間なく働き、ヒトの生命を支えています。

さらに腸内細菌には、幸せ物質(セロトニン)の元になるアミノ酸脳に運ぶ働きがあることも判明し、うつ病との関連性も指摘されています。

特に「小腸」の機能が良くないと、免疫力の低下や精神疾患に影響すると考えられています。

ヒトの免疫力は約70%が「腸管」の働きでつくられ、残りの30%は「心」で決まるというのが最新の見解です。

免疫力ヒトの免疫力は約70%が「腸管」の働きでつくられる
免疫力を高めるためには「腸」と「心」両方の健康が大切なんだね!

リーキーガット症候群(腸漏れ)

腸には「タイトジャンクション」と呼ばれるバリアシステムがあります。

隣り合う腸の上皮細胞が密着結合して、不要なもの(病原体やウィルス、未消化の栄養素など)が体内に侵入するのを防いでいるのです。

リーキーガット(腸漏れ)が起きる仕組み

「リーキーガット症候群」は、小腸のタイトジャンクション(バリアシステム)が破綻して、腸内にあるべきもの(食物成分や細菌など)が血中に漏れ出してしまう現象のことです。

リーキーガット(腸漏れ)が起きる仕組み

食物成分や細菌などが血中に漏れ出すと、食物アレルギー炎症性腸疾患など、さまざまな疾患を悪化させることが分かっています。

リーキーガットは仮説上の疾患って本当?!

リーキーガット症候群は、医学的に結論づけられた病名ではありません。

ただし腸管内細菌が粘膜バリアーを通過して体内に移行する「Bacterial Translocation(バクテリアルトランスロケーション)」という現象は医学的にも認められていて、日本でも順天堂大学で研究されています。

腸から食物成分や細菌などが漏れだす状態が慢性化すると、糖尿病・高脂血症・自己免疫疾患・認知症など様々な病気の進行を促進し、その他にも原因不明とされる多くの病気との関連が疑われています。




リーキーガット(腸漏れ)とグルテンの関連性

小麦に含まれるグルテンとリーキーガットの関連性

リーキーガット(腸漏れ)の原因としてよく知られるのが、小麦のタンパク質「グルテン」です。

「グルテン」は薄力粉 < 中力粉 < 強力粉 < デュラム・セモリナの順で多く含まれます。

グルテンの主要成分「グリアジン」というタンパク質は、腸のバリア機能(タイトジャンクション)を緩ませ、異物が体内に漏れ出す現象(腸漏れ)を引き起こすと考えられています。

グルテンの主要成分「グリアジン」が小腸内の上皮細胞に結合する
ゾヌリンというタンパク質を過剰に分泌する
ゾヌリンが上皮細胞に結合する
タイトジャンクションが緩む
小腸の粘膜組織に隙間ができる
小腸の隙間から異物が血中に漏れ出す
この他、リーキーガットを引き起こす要因として「農薬・添加物・環境ホルモン・抗生剤・腸カビ」なども指摘されています。

プロラミン物質を多く含む食品(とうもろこし・豆類・玄米(種皮)等)も、タイトジャンクションをこじ開ける可能性が示唆されています。

新型コロナウイルスとの関連性

リーキーガット(腸漏れ)と新型コロナウイルスとの関連性

新型コロナウイルスに感染すると、タイトジャンクションが障害されることが最近明らかになってきました。

腸管の隙間から細菌由来の毒素などが血管内に漏れ出し、血栓症をはじめとするコロナ感染症の重症化につながると考えられています。

ただし、もともとリーキーガット(透過性亢進状態)であった人が感染後に重症化するのか、もしくは新型コロナウイルスによって「リーキーガット」が引き起こされるのかについては判明していません。

※ 2022/1/11 現在
新型コロナ (COVID-19) リアルタイム情報 世界の状況
上位10カ国で小麦を主食にしている国はアメリカ・インド(北部)・フランス・ロシア・トルコ・ドイツ・フランス・スペインの8カ国です。

新型コロナが猛威をふるっている国は、確かに「小麦」を食べてる国が多いね…

  • インドの感染者数は世界第二位ですが、人口が13憶人を超えるの大国なので、感染率は人口の3%未満です。(アメリカは約20%)
  • ブラジルの主食は米と豆、イギリスの主食はジャガイモです。豆とジャガイモもプロラミン物質を多く含み、リーキーガットを引き起こす可能性が示唆されています。