飼育環境や飼料(エサ)に含まれる遺伝子組み換え食品など「牛乳」に対して不安を感じる人が増える中、再注目されている牛乳があります。
昭和の高度成長期に「質よりも量」が重要視され、ホルスタインに圧倒されて姿を消していったジャージー牛ですが、ホルスタイン乳よりも乳質と栄養素に優れていることから、再び注目され始めています。
また乳糖不耐症に悩む方の中で、
そう言う方が一定数いるようで、我が家の娘もその一人です。
まだまだ耳慣れない方も多いと思われる注目の「ジャージー乳」についてまとめました。
ジャージー乳の可能性
ジャージー牛はイギリス領ジャージー島が原産の牛です。
ジャージー牛から採れる牛乳を「ジャージー乳」と呼びます。
「ジャージー乳」はホルスタイン乳と比べて栄養価が高く、濃厚でクリーミー!
さらに脂肪分が多いので、コクがある高品質な乳製品を作りやすい特徴があります。
またβカロチンを豊富に含むので黄色みがかった色をしていて、搾りたての牛乳は淡い金色に見えることから「ゴールデンミルク」とも呼ばれています。
- ホルスタインと比べて、脂肪分が多く高品質(乳脂率は5%前後)
- βカロチンを豊富に含み、黄色みがかった色をしている
- タンパク質やミネラル(カルシウムやビタミン等)が豊富で栄養価が高い
日本国内の飼養頭数は少なく乳牛のわずか0.8%と希少ですが、主に岡山県・熊本県・北海道などで飼養されています。
食のパラドックス
アメリカ人医師が書いた「食のパラドックス 」は、レクチンによるリーキーガット症候群を指摘した内容の本で、近年アメリカで話題になりました。
その中の一部に「牛乳による体調不良は、2000年前の牛の突然変異によるA1型カゼインが主原因だ」との記載があり、「ジャージー種(ブラウンスイスやベルギーブルー)と山羊・羊の乳はA2型カゼインなので、ほぼ安全」と書かれています。
乳糖不耐症の娘の場合
正直、本に書かれている内容がどのくらい真実かは判断できません…
(これをすべて信じると、かなり極端な食生活を送ることになると思います。)
ただし、乳糖不耐症の娘が
と言うので、我が家ではクリーム系の料理をつくるときにはジャージー乳を利用しています。
生の状態は嫌がるので飲ませていない。
さらに利用頻度が少ないので、断定はできませんが…
今まで娘がジャージー乳を食べて、腹痛などの体調不良が起きたことは1度もありません。
長い間、原因不明の体調不良が続いている場合、自分でも気づいていない「食物不耐性」の可能性があります。 現れる症状はさまざまで、疲れやすい、慢性の便秘や下痢、治らない湿疹、偏頭痛、集中力が続かない、無気力…など、自己責任だと突き放されて[…]
ジャージー乳の購入方法
ジャージー乳を販売している店舗はかなり限られます。
一部のイオンスーパー や大手百貨店の食料品売り場などで売られていますが、地域差があるようです。(400円~/1000ml)
もともとジャージー牛は、イギリスの王室用ミルクを採るために品種改良された牛で、現在でも高級品のイメージが残っています。
特に日本においては飼育頭数も少ないことから、ホルスタイン乳の2~5倍の価格で販売されています。