\チーズ選びに困ったら参考にしてね!/
チーズタイプ *オススメの食べ方 | クセ | 購入ポイント |
無 |
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少 |
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強 |
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少 |
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強 |
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少 |
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様々 |
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ナチュラルチーズの種類
ナチュラルチーズは牛・
ナチュラルチーズの最大の特徴は、
一般的な発酵期間は数週間から2年以上ですが、全く熟成させない「フレッシュチーズ」もナチュラルチーズの一種です。
外国産のナチュラルチーズ
チーズの本場はやはりヨーロッパです。種類もザっと1000種を超え、紀元前から食されてきた「人類最古の食品のひとつ」と言われています。
美味しい「ナチュラルチーズ」の多くは海外から輸入されていますが、関税率が高いので100 g=300円~400円と割高です。
国産のナチュラルチーズ
日本で作られるナチュラルチーズは「乳に由来しない風味物質を添加すること」が正式に許可され、さらに原料乳への加熱殺菌も義務付けされています。
フレッシュチーズ
熟成をさせず、生乳に酸や酵素を加えて固め、水分を取り除いたものがフレッシュチーズです。
他のナチュラルチーズに比べて水分が多く、爽やかでクセがないのが特徴です。
オススメの食べ方
- そのまま食べる
- オリーブオイルやハーブソルト、フルーツやジャムと合わせる
- サラダに添える
- デザートの材料として
- スパークリングワインと共に
- ティラミスで有名になった「マスカルポーネ」やチーズケーキの材料になる「クリームチーズ」はお菓子にあうチーズです。
- 羊の乳で作られる「フェタ」は塩気がとても強いので、食べる前に必ず薄い塩水(もしくは牛乳)に浸して塩抜きしてから、サラダに加えたり加熱していただきます。
保存方法
- ケースやパッケージをそのまま冷蔵庫に入れる
- 開封後は1週間以内に食べきる
- 冷凍は厳禁!(チルド室もNG)
白カビチーズ
やや硬めの白い表皮に包まれていて、中は柔らかいのが白カビチーズです。熟成が進むと、中がトロっとカスタード状になります。
使用する原料乳によって「無殺菌タイプ」「殺菌タイプ」「ロングライフチーズ」の3種類があり、クセの強さがそれぞれ異なります。
「無殺菌乳」から作られる白カビチーズは最もクセが強く、次いで「殺菌乳」、国内メーカーから発売されている「ロングライフチーズ」は、原料乳が加熱殺菌済みなので熟成が進まずクセもあまりありません。
オススメの食べ方
- パンやクラッカーに合わせる
- ハチミツやジャム、ナッツやドライフルーツと合わせる
- フルーティーな白ワイン/赤ワインと共に
※白カビチーズは食べる30分ほど前に冷蔵庫から出して室温に戻します。冷たい状態だと本来の香りや味わいが控えめになります。
切り方のポイント
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保存方法
- クッキングシートで表面を覆い、あれば木枠に戻す
- キャベツの葉などと一緒に密閉容器に入れる(ジッパー付きの袋でもOK)
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
青カビチーズ
別名「ブルーチーズ」とも呼ばれ、刺激のある強い香りと、濃厚な味わいが特徴です。
白カビタイプと同様に原料乳に青カビを注入して繁殖させるものと、型に詰めるときに青カビを植え付けて熟成させるものがあります。
他のチーズに比べて塩味が強く、青カビ独特のピリッとした刺激があるので好き嫌いがハッキリ分かれます。
※「ロックフォール」は特に強烈な個性(匂い)があるので、初めてブルーチーズに挑戦する場合は「ゴルゴンゾーラ」や「スティルトン」がオススメです。
オススメの食べ方
- ハチミツをかける
- 無塩バターやクリームチーズと混ぜる
- 生クリームと合わせてソースを作り、パスタやリゾットに加える
- 果実味の強い甘口の赤ワインと共に
※青カビチーズは食べる30分ほど前に冷蔵庫から出して室温に戻します。包装紙をはずして空気に触れさせると、本来の風味が蘇ります。
切り分け方
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保存方法
- クッキングシートで包み、密閉容器に入れる(ジッパー付きの袋でもOK)
- 保存場所はチルド室がベスト!
- 冷乳清(水分)が出たら拭き取る
※青カビは繁殖力が強いので他の食品に青カビが移さないよう、必ず密封容器かジッパー付きの袋に入れます。
ウォッシュチーズ
チーズの表面を塩水や地酒で洗いながら熟成させるので「ウォッシュチーズ」と呼ばれています。
外皮は独特の香りがしますが中身はそれほど匂わず、チーズの中ではやわらかめでクリーミーなのが特徴です。
熟成するにつれて茶褐色に変化し、濃厚な味わいが増して、しっとりモッチリとした食感になります。
オススメの食べ方
- そのまま食べる
- パンやクラッカーに合わせる
- 加熱してジャガイモに合わせる
- 赤ワインやスパークリングワインと共に
※外皮の匂いが強いので、初めて食べる方は皮をとって中身だけ食べてみるのがオススメです。
切り分け方
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保存方法
- クッキングシートで表面を覆う
- 木枠に入れ、木枠ごとラップで包む(ウォッシュタイプは乾燥が大敵!!)
- さらにファスナー付き保存袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
- 開封してから2週間前後で食べきる
シェーブルチーズ
シェーブルはフランス語で「メスのヤギ」を意味し、
クセのある独特の風味とやわらかい質感が特徴で、酸味の強い山羊特有の匂いがあります。基本的にもろく崩れやすいので、小ぶりなものが多いです。
香りが強いので好き嫌いの好みが分かれますが、それぞれの時期で異なる美味しさを楽しめるので「チーズ通が最後に行き着く味」とも言われています。母山羊がミルクを出す春から初夏にかけて旬を迎えます。
- ヴァランセ (フランス)
- サント・モール・ド・トゥレーヌ (フランス)
- クロタン・ド・シャヴィニョル (フランス)
- セル・シュール・シェール (フランス)
※熟成の度合いによって「フレ(やわらかい)」「ドゥミセック(やや堅い)」「セック(堅い)」の3段階に分かれ、熟成がすすむにつれ見た目も味わいも変わっていきます。
オススメの食べ方
- はちみつ、ジャム、オリーブオイルなどをつける
- サラダやフルーツに添える
- パンにのせてトーストする
- 牛乳や生クリームでのばして、チーズソースにする
- フレッシュで酸味のある白ワインと共に
- 匂いが苦手だと感じる場合は、水分を軽くキッチンペーパーで吸い取り、パンにのせてトーストにしたり、かるく火で炙るとクセをやわらげることができます。
切り分け方
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保存方法
- クッキングシートをふんわりかけて空間を持たせる
- キャベツの葉などと一緒に密閉容器に入れる(ジッパー付きの袋でもOK)
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
セミハードチーズ
セミハードチーズは水分量が38%~45%程度の熟成チーズです。
熟成期間は6ヶ月以内のものが多く、風味は穏やかでしっとりとした食感です。クセが少ないので食べやすく、やさしい口当たりが人気です。
オススメの食べ方
- 常温に戻してそのまま食べる
- サンドイッチにはさむ
- ピザやグラタンに加える
- 同じ産地(もしくは産地が近い)ワインと共に
切り分け方
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保存方法
- クッキングシートで包んでからラップで包む
- 密閉容器に入れる(ジッパー付きの袋でもOK)
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
- 3日に一度は空気に触れさせ、2~3週間で食べきる
ハードチーズ
熟成タイプの「ハードチーズ」は水分量が38%以下と少ない硬いチーズで、もっとも保存性に優れています。熟成期間が長いので、熟成が進むにつれ深みのある味わいに変化します。
- チェダー (イギリス)
- パルミジャーノ・レッジャーノ (イタリア)
- エメンタール (スイス)
- ラクレット (スイス)
- ミモレット (フランス)
- エダム (オランダ)
- ペコリーノ・ロマーノ (イタリア)※羊乳
オススメの食べ方
- 食べる直前に薄くカットしてそのまま食べる
- 細かくおろして、サラダやパスタにかける
- 加熱料理全般に活用できる万能チーズ
- コクのある赤ワイン/白ワインと共に
- 「チェダー」は世界で一番生産されているチーズで、日本でもスーパーで手軽に買うことができます。
- 「エメンタール」は漫画や挿し絵で描かれる穴のあいたチーズで、チーズフォンデュに使われます。
- 「ラクレット」はチーズの切り口を温め、茹でたじゃがいもにつけて食べるスイス料理です。熱を加えると美味しさが増し、チーズの良さが引き立ちます。
- 「ペコリーノ・ロマーノ」は本場イタリアにおいてカルボナーラに欠かせない、塩味の強いイタリア最古のチーズです。
切り分け方
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保存方法
- クッキングシートで包んでからラップで包む
- 密閉容器に入れる(ジッパー付きの袋でもOK)
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
- 3日に一度は空気に触れさせ、1ヶ月程度を目安に食べきる
- 硬くなったら、すりおろして料理に使う
日本のチーズ事情
日本では、製造過程によってチーズを「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分けています。
日本のスーパーで売られているのは大半がプロセスチーズですが、そもそも「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」を区別しているのは日本とアメリカだけで、ヨーロッパでは「プロセスチーズ」自体がほとんど食べられていないそうです。
「さけるチーズ」はナチュラルチーズ?の謎
「プロセスチーズ」とは、ナチュラルチーズを加熱して溶かし(加熱溶融)、「乳化剤」を添加して再加工したものをさします。
雪印メグミルクの「さけるチーズ 」は、ミルクを酵素で固め、80℃程度のお湯で温めて練り、ラーメンの麺のように細く引っ張って束ねる作業を繰り返して製造されています。
つまり、液体に変化するまでチーズを溶かしていないので「ナチュラルチーズ」と呼んでもOKというわけです。
さらに日本では、ナチュラルチーズに「香りや味を付与する目的で、風味物質を添加すること」が認可されているので、いろいろな味のチーズが「ナチュラルチーズ」として販売されています。
リステリア菌について
リステリア菌は食中毒を引き起こす細菌で、非加熱の食品により感染します。
国内にはリステリアによる食中毒の報告例はありませんが、欧米ではナチュラルチーズ・生ハム・スモークサーモン等を原因としたリステリアによる集団食中毒が発生しています。
妊娠中の方は気をつけて
リステリアによる食中毒は発症しても、軽症で自然治癒する方がほとんどです。
ただし妊婦の方が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。
※厚生労働省は、妊婦の方へ「ナチュラルチーズへの注意喚起」を行っています。
「リステリア」による食中毒に注意してください。
国内製造のナチュラルチーズは加熱殺菌された生乳が使用されているので、チーズは主に「輸入品」にご注意ください。