家族でグルテンフリーを継続して早4年半が過ぎました。
私は元々、大の粉物好きで高校3年間はパン屋さんでアルバイトをしていました。
友人とたまに外食すると「やっぱり小麦が好きだなぁ」って思います。多くの小麦製品には幼い頃からの楽しい思い出が、たくさん結びついているからだと思います。
それでも4年半以上、私たち家族が頑なにグルテンフリーを継続している最大の理由は、グルテンフリーをやめると子育てのストレスが増大して、私自身がツラくなる経験を何度も何度も繰り返したからです。
誰かにそう聞かれたとして。
ぶっちゃけると、1番の本音はそんな感じです。
親子でグルテンフリーを続けるメリットとデメリット、母親目線でまとめてみました。
(外国産)小麦を食べるとどうなるの?
分かりやすく反応が出るのは、やはり4年前に小麦アレルギーを発症した息子です。
即時アレルギーの反応は出なくなりましたが、グルテン不耐症の症状が今でもみられます。
- すぐに怒る、暴れる、泣く…など情緒が不安定になる(結果、姉弟ケンカが倍増する)
- 食事直後から翌日にかけて、臭っっいオナラを連発する
- 久々に食べると翌日に下痢をする
- 旅行などで3日以上続けて食べると便秘になる
- 口唇がガサガサに荒れる(肌が乾燥する)
息子の性格が狂暴化する件はアレルギー大学を受講すると決めた理由にも書きましたが、以前と比べれば、振り幅はだいぶ小さくなりました。
ただし、怒りっぽくなったり不機嫌になるのは息子だけではないので…(汗)
家族間の衝突が倍増(激増)します。
外食の悪循環
そうは言ってもたまに私自身が「息抜き」したくて、「外食」や「テイクアウト商品」を取り入れることは今でもあります。
すると倍返しのように
- 普段は仲のよい姉と弟の2人が、ギャーギャー泣くほどの大喧嘩になるのは、決まって(外国産)小麦製品を食べた翌日
- 私がイライラして理不尽な怒りを子どもにぶつけてしまうのも、たいてい(外国産)小麦を摂取した夕飯後もしくは翌朝
これが日常化してしたら、子どもとの関係が壊れてしまうし、後々子どもの反抗期で絶対に後悔する…
直感的にそう感じて、やっぱり自分で作ろう、頑張ろう…と思い直すのが、グルテンフリーを続けてきた私のお決まりパターンです。
グルテンフリー継続のメリット
我が家における最大のメリットは「家族みんなの情緒の安定」ですが、それ以外にも子育て中の今だからこそ、グルテンフリーを続けていて良かったと実感できることが3つあります!
朝寝坊とグルテンの関係
私は結婚前、自己嫌悪に陥るほど「朝」が苦手で何度もイタイ経験を繰り返してきました。
1番最悪だったのは、寝坊して北海道行きの飛行機に乗れなかったこと…(泣)
それ以外にも待ち合わせに遅刻したり、新幹線に乗りそびれたり、人間関係が壊れるレベルのことを散々やらかしました。
それがグルテンフリーを始めて数カ月たった頃から…!
どれだけ睡眠不足でも、どれだけ前日に飲み過ぎても
決めた時間に、必ず起きられるようになったのです!!
ですがたまに、「やけ食い」ならぬ「やけグルテン」をやらかすと…
やっぱり翌朝、起きられないから本当にビックリします。
現在、我が家は主人が単身赴任中(ワンオペ育児)なので、寝坊するのは決まってグルテンを摂取した翌朝…
特に「夕飯」を市販の小麦製品(パスタやうどん等)にしてしまうと…
なんてことが、度々起きています。
普段は目覚まし時計なしで6時には起きる子どもたちも、ぐっすり熟睡 zz
あぁやっぱりそうなのね…と思う進歩のない母です。
グルテンフリーで体温が上がる?!
これは新型コロナの影響で、毎朝必ず体温を計るようになって気づいた発見です。
我が家の子どもたちは平熱が高く、娘が36.6度、息子が36.8度あります。
それが外食などで小麦製品(パスタやラーメンなど)を食べると、面白いくらい翌々朝の体温が下がります。(36.0度~36.3度)
逆に数日間、魚と味噌汁を中心にした和食を心がけると、平熱が高めの息子は37.1度~37.5度が出てしまうので、(コロナ渦中の現在)発熱を疑われて困るほどです。
私と主人も結婚前は35度台が平熱でしたが、今は36度前半をキープしています。
グルテンフリーで免疫力アップ
平熱が高いと免疫力が高まるそうですが、我が家はグルテンフリーを始めて1年が過ぎた頃から、病院に行かなくなりました。
鼻風邪くらいは何度かありましたが、数日で治ってしまうので、逆に病院で他の風邪菌をもらう方がリスキーに感じています。
クラスの3/4がインフルエンザで学級閉鎖になったときも、娘と息子はピンピン元気でした。(2人とも予防接種は未接種)
また2人とも体力・持久力に優れていてマラソンは得意ですし、例えばテーマパークで一日中歩き続けてもへっちゃら&ご機嫌で親としてかなり助かっています。
※免疫力や体力向上は、食べ物以外に「睡眠」も大きく影響していると思います。
グルテンフリー継続のデメリット
グルテンフリーを始めてすぐの頃は「何を買っていいかわからない」や「何を作ればいいのかわからない」など、「知らない・わからない・慣れない」ことからくるストレスが最大のデメリットでした。
現在は以前に比べるとかなり楽になりましたが、それでも感じるのは、やはり手抜きがしずらい点だと思います。
- 子どもが1人で、手軽に食べられる食品が少ない
- レパートリーが限られて、自分の料理に飽きてしまう
- 本気でやろうとすると、おやつも手作りになる
- グルテンフリー商品は全体的に価格が高め
- 子どもが関わる人づきあいが難しくなる
また現在のように自宅で過ごす時間が長くなったり、自分自身が体調を崩したりすると、食事の負担が一気に増して凹むことが多くなります。
パルシステムの活用
グルテンフリーを始めてから、私は「パルシステム 」を利用するようになりました。
残念ながらパルシステムは、グルテンフリー商品が豊富なわけではありません(!)が、それでもお米・調味料・魚(冷凍)などを安定して常備できるので、精神的な負担がかなり軽減されています。
また商品には原料と産地がすべて記載されているので、すべてを自分で調べて購入するor取り寄せる手間を考えると、少々割高な価格も元が取れているのかなと考えています。
我が家で注文しているパルシステム の常備品、下記にまとめたので良かったらご覧ください。
グルテンフリーを始めてから取り入れたものの1つに宅配サービス「パルシステム 」があります。 息子が小麦アレルギーを発症して間もない頃、スーパーで過呼吸になりかけるほど商品選びに困窮していた私は、藁(わら)にもすがる想いで「パルシステ[…]
グルテンフリー継続で1番大切なこと
これだけを書くと、
と感じる人がいるかもしれません。
ですが私はあえて、
子どもたちには週1回、必ず国産小麦のパンなどを食べさせています。(学校給食も皆と同じものを食べます)
その理由は、完全に小麦を除去し続けてしまうと、小麦を消化するための「酵素」が身体の中から消失し、うっかり食べたときの症状(腹痛・下痢など)が各段に重くなるからです!
子どもにとって最善の「食」って何だろう
日本で生活する限り、家族以外の人とコミュニケーションをとろうとしたら、小麦製品を全く食べずに過ごすのは、ほぼ不可能です。
だとしたら少量の小麦は、定期的に食べておいた方が良いかもしれないと私は考えるようになりました。(※小麦アレルギーの場合は別です!)
いくら身体が健康でも
これは私が悩んで調べて4年間、紆余曲折を繰り返しながら最終的に出した結論です。
グルテンよりも怖いもの
とても興味深い経験なのですが、近隣の有名な天然酵母のパン屋さんで買う「パン」は、外国産小麦の商品でも困った症状がほとんど出ません!
息子が狂暴化することも、姉弟ケンカが増えることもないし、我が家のバロメーターである息子の疱疹状皮膚炎(肘のブツブツ)や鼻血も一切出ません。
逆にグルテンフリー商品であっても、
「外国産のトウモロコシ」が使われているパスタやピザなどを食べると、顕著に良くない症状が現れて、息子はその夜、ほぼ確実に鼻血を出します。
また、未だに息子は外食をすると
突然「お腹が痛い…」と言って、その場で寝てしまうことがあるのですが…
安い外国産の牛肉には、グルテン以上に息子の「腸」を攻撃する「何か」が含まれているのかも?しれません。
国産小麦と外国産小麦の違い
2018年~2019年にかけて「農民連食品分析センター 」が日本国内で販売されている小麦製品の農薬残留検査を行った結果、ほとんどの製品から農薬の成分「グリホサート」が検出されました。(国内産の小麦からは未検出)
参考:輸入米麦のかび毒、重金属及び残留農薬等の分析結果 (農林水産省)
また農水省が行っている残留農薬検査でも、(以前より数値は下がりましたが)輸入された小麦からは高濃度の「グリホサート」が検出されています。
※「ラウンドアップ」は、発がん性が疑われて世界的には使用禁止が広がってる農薬です。
上記の検査において、原料が国産小麦の製品は未検出の結果が出ています。つまり国産小麦は「グリホサート」に関して外国産より安心ということです。
ただし日本における小麦の自給率は約17%で、多くの製品は外国産小麦から作られているのが現状です。
さいごに
コロナでステイホームをしていた年末年始、「カップヌードル」と「カップ焼きそば」を購入して、子どもたちにとって人生初の「インスタント食品の試食会」を行いました。
また先日、娘と一緒にコンビニへ行き、友だちと昼ごはんを買うなら何を選ぶかを一緒に考えて買ってきました。(普段コンビニでご飯を買うことはほぼないので)
子どもたちはこれから、色々な場所へ行き、さまざまな人たちと出会い、新たな交流の幅が広がっていくと思います。
そのときに「私はそれ食べれないから」と周りに「壁」を立ててしまうのではなく、臨機応変に対応できる(選べる)チカラを、身につけて欲しいなと思っています。
「食」に関してはあまりに多くの情報が溢れ、混乱することも未だにありますが、自分たちの身体の声に耳を澄ましながら「ゆるりとグルテンフリー」を継続していきたいです。