* 新型コロナが教えてくれたことシリーズ 第二弾 *
グルテンフリーをはじめてから、私たち家族には驚くほど良い変化がたくさんありました。
特に息子は精神的に落ち着いて、癇癪がぐんと減り、免疫力UPで病院要らず!
グルテンフリーの良さを実感してきたからこそ、私たち親子は4年以上もグルテンフリーを継続してきました。
ですが実は、グルテンフリーをはじめて1年が経った頃、私が「橋本病」を発症し、その約2年後に主人が「バセドウ病」を発症しました。
橋本病とバセドウ病はどちらも原因不明の甲状腺疾患で、ストレスが大きく関係していると言われています。
ですが現在は、まったく別の理由…
「豆乳」と「大豆製品」の過剰摂取が、最大の要因だったと私たちは考えています。(医学的には認められていませんが)
橋本病とバセドウ病の発症から完治に至るまで、数年間の経過と注意点をまとめました。
橋本病とバセドウ病
橋本病とバセドウ病は、どちらも原因が解明されていない甲状腺疾患(自己免疫疾患の1つ)で、ストレスが大きく関係していると言われています。
全身の臓器(心臓・肝臓・腎臓・脳など)に作用する「甲状腺ホルモン」が減少するのが「橋本病」、逆に過剰に産生・分泌される病気が「バセドウ病」です。
橋本病の兆候
前回の記事にも書きましたが、グルテンフリーを始めて一年が経過した頃から、家族全員におならの増加傾向が出ていました。
加えて私自身は、慢性的な疲労感と集中力の低下(頭がボーっとする感覚)、体臭の変化や抜け毛の増加も気になるようになっていました。
さらに健康診断で甲状腺の異常を指摘された頃、鏡に映った自分を見て「何だか首が太くなったなぁ…出産や育児って首も太くするんだっけ?」と思った記憶があります。
これらは全て橋本病の症状に当てはまりますが、当時は日々のストレスや子育てによるものだと思い込んでいました。
- 慢性的な疲労感
- 集中力の低下
- 頭がボーっとする感覚(ブレインフォグ:脳霧)
- 抜け毛の増加
- 首が太くなる
バセドウ病の兆候
主人も私と同様、おならの回数や抜け毛の増加がありましたが、それ以外で初期に現れたのは、動悸と体重減少です。運動部出身で足腰には自信がある主人が、階段の上り下りで息があがったり、息子との短時間のキャッチボールで、ひどく疲れた様子を見せるようになりました。
また筋力が落ちたのか、身体が一回り細くなり、極端にアルコールに弱くなっていました。(元々はザルタイプです)
発見のキッカケは、運動もしてない翌日に「足の筋肉痛がキツイ」と言っていたことで、2日経っても治らないと言うので脚をみせてもらうと、下肢全体が浮腫んでパンパンでした。(出産間近の妊婦のような状態)
異常を感じて地域の健康ダイヤルに問い合わせると「循環器内科」の受診を勧められ、血液検査等の結果、甲状腺専門病院を紹介されてバセドウ病と診断されました。
- 慢性的な疲労感
- 動悸息切れ
- 体重減少
- お酒に弱くなる
- 抜け毛の増加
- 原因不明の脚の筋肉痛
- 下肢の極端な浮腫み
治療法はない⁈原因不明の甲状腺疾患
専門病院で診察を受けて1番驚いたのは、自己免疫疾患に分類される「橋本病」と「バセドウ病」は食物アレルギーと同様、明確な原因が分かっていないので、絶対的な治療法はないと言われたことです。
バセドウ病には放射性ヨウ素内用療法と手術(甲状腺摘出術)の選択肢もありますが、それぞれリスクが伴うので、まずは薬物療法で様子を見ましょうとのことでした。
そして、どちらにも共通して言われたのが
なーんてことは、もちろん言えるわけもなく…(涙)
突然、治った橋本病とバセドウ病
私より症状が重かった主人は、投薬治療を1年間続けても一進一退で数値が安定せず、薬を中止する目途が立たずにいました。
少し小走りするだけで息切れし、スーツの買い替えが必要なほどゲッソリと瘦せて、体重が1年間で10~11㎏減りました。
そんな最中、新型コロナによる緊急事態宣言をきっかけに、我が家では「大豆製品」すべてを除去するお試し期間がスタートしました。
* 新型コロナが教えてくれたことシリーズ 第一弾 * グルテンフリー生活にも慣れ、日々の献立に頭を悩ませることも少なくなった頃から、家族に新たな「おなら(ガス)増加問題」が勃発しました。 グルテン不耐症には「おならが臭い」と[…]
さらに気づくと私の首周りも以前の太さに戻り、ブレインフォグやストレス食い、抜け毛の悩みからも解放されていました。
報道されない「大豆」の真実
後から調べて知りましたが、大豆に含まれる「ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)」と「ゲニステイン(大豆イソフラボン)」は、以前から甲状腺機能低下症を誘発するとの指摘があります。ですが医学的な臨床報告がないため、大豆製品と甲状腺機能の関係性は、正式には一切認められていません。
とは言え、、です。
私と主人が「橋本病」「バセドウ病」を発症したのが、小麦の代わりに大豆製品を多く摂るようになって以降。
そして「豆乳」と「大豆製品」をやめた途端に甲状腺ホルモンの数値が安定し、さまざまな症状が改善されたとなると…
高FODMAPでもある「大豆」
「大豆」を含む豆類全般は、人間が消化・吸収できないFODMAP(ガラクトオリゴ糖)も多量に含んでいます。ガラクトオリゴ糖は小腸で吸収されず、細菌のエサとなって大腸内で急激な発酵を引き起こすので、普段からお腹の不調を抱えている人にとっては要注意な食材の1つです。
小腸での吸収が悪く、細菌のエサとなって急激な発酵を起こす「糖質」を総称してFODMAP(フォドマップ)と呼びます。 FODMAPへの耐性は個人差が大きいので、まずは自分の腸に合わない「FODMAP」を見つけることが先決です! 避[…]
「大豆」のもつ反栄養素
大豆に限らず全ての植物は、自らの身を外敵から守るために「反栄養素(Antinutrient)」と呼ばれる有毒物質を含んでいます。
ほうれん草やタケノコなど「アクが強くて生では食べられない」と言われる「野菜のアク」も反栄養素の1つで、多くの反栄養素は、水に浸したり、発酵させたり、沸騰するなどの方法で取り除くことができます。(取り除けないものも一部あります。)
中でも「大豆」は、数多くの「反栄養素」を含む「反栄養素を持つ食品の代表」として知られ、だからこそ昔から大豆は必ず一晩水に浸けて十分に調理してから食されてきました。
- フィチン酸塩
- トリプシンインヒビター(酵素阻害物質)
- ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)
- ゲニステイン(大豆イソフラボン)
- タンニン
- レクチン
- ◆ 反栄養素の体への影響を見る
- フィチン酸塩
ミネラル(亜鉛、銅、鉄、マグネシウム、カルシウムなど)をキツく拘束するので水に溶けにくくなり、腸からの吸収を妨げるトリプシンインヒビター(酵素阻害物質)
タンパク質分解酵素(トリプシン)を不活性化して消化作用を妨害し、大豆の炭水化物とタンパク質が完全に消化できないようにするゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)
甲状腺機能を低下させて甲状腺ホルモンの生成を妨害し、細胞への酸素供給不足(ガンの主因)をもたらすゲニステイン(大豆イソフラボン)
輸送タンパク質(GLUT1)を遮断し、エネルギー輸送に関する酵素を妨害するタンニン
鉄の吸収を妨げ、排泄しやすくするレクチン
カルシウム・鉄・リン・亜鉛の吸収を妨げたり、腸の内膜が修復されるプロセスを妨げリーキーガット症候群を引き起こす可能性が高いと言われている
「豆乳」は反栄養素の塊?!
大豆に含まれる「反栄養素」の多くは、長時間「水」に浸けることで取り除くことができます。(※全部ではありません)
さらに時間をかけて調理するほど反栄養素が破壊され、身体への影響が少なくなることがわかっています。
「反栄養素」を取り除くために大豆を浸けた「水」には、反栄養素がそのまま移ります。
その大豆を浸していた水こそが「豆乳」です。
- 「反栄養素」は植物が身を守り、子孫を後世に残すための防衛本能のようなものなので、外国産/国内産は関係ありません。
- 「豆乳」だけではなく水気を多く含む「豆腐」などにも多くの反栄養素が残っています。
「反栄養素」が猛威をふるう最大の理由
中国やインドネシアなど大昔から大豆食文化をもつ地域では、
日本でも長い歴史の中で大豆の反栄養素に気付き、毒性を除外しながら栄養素を摂取する方法を見つけています。その答えが日本の誇る「発酵食品」で、味噌・醤油・納豆など、多くの大豆発酵食品がある所以です!
ところが近年、さまざまな大豆製品が工場で大量生産されるようになり、自然毒がきちんと除去されないまま販売されるようになりました。さらに安く短期間で生産するため、多くの商品に多種多様な化学物質が添加されています。
- 消化機能の衰弱
- 免疫システムの故障
- アレルギー
- PMS(多発性筋炎)
- 子宮内膜症
- 男女双方の生殖障害
- 性欲減退
- 注意欠陥
- 多動症
- 心臓病
- ガン
- 栄養失調
これらは「現代病」とも呼ばれ、社会問題ともなりつつある原因不明の病ばかりです。
もっとも伝えたいこと
歌手の綾香さんが患ったことでも知られるバセドウ病ですが、甲状腺に関連する患者数は年々増え続けています。
私たち夫婦がお世話になった甲状腺の専門病院も、待合室はいつも患者さんで溢れかえり、皆さん下を向いて暗い表情で自分の順番を待っていました。
専門医に「最大の原因はストレスです」と言われてしまうと、
「自分が過ごしている毎日は、病気になるほどストレスに満ちているの…?」と、どうしても日常の中からネガティブなネタ探しを始めてしまいます。
巷には「食」に関するさまざまな情報が溢れています。
ただしほとんどの情報は「食物の一部の効果(効能)」にスポットを当て過ぎていて、それ以外のデメリットについては触れていません。
テレビやインターネットを支える多くのスポンサー企業は、自分たちの商品をより多く販売することが最大の目的なので、不利益となる情報は伏せています。
私は散々、耳寄り情報に踊らされて痛い目を見てきた側の人間です。
だからこそ、あえて問いかけてみたいと思います。
『ヘルシーで美味しくて、健康にも良いよ~』と言われている多くの商品。
私たち家族の経験が、一人でも誰かのお役に立つことを願っています。