蠍座のエネルギーは、「深さ・集中力・秘密主義・変容・探求・強い絆・嫉妬・執着」といった性質を持ちます。
これが感情・無意識・母親などを表す「月の資質」に重なると、どうなるでしょう?
月蠍座は「デトリメント(Detriment)」と呼ばれ、月の居心地が良くない状態と表現されることがあります。
ですが、この配置が決して「悪い」とか「不幸になる」という意味ではありません!
むしろ、人生で特に深く向き合うべきテーマ、大きな成長の可能性を秘めている領域が「感情」や「自分自身の内面」を示していると解釈します。
感情を深く掘り下げ、その中で見つけた宝物(真実や本質)を他者と分かち合うことで、誰よりも深く、そして強い絆を築くことができる人たちです。
中には月星座の特徴が全く当てはまらない~と感じる方もいると思いますが、まずは月星座について知ってもらえると嬉しいです。
\月星座がわからない方はこちらから/
月星座は、無料ホロスコープ作成サイトを経由すればどこでも出せますが、その中でも最も簡単で、直感的な方法をご紹介します。 一般的に月星座を出すには、生まれた時間と場所の情報が必要ですが、出生時刻がわからない場合の出し方と、注意点もあわせ[…]
感情のパターン
月星座が「蠍座」の方は、感情が複雑で、非常に深く、そして持続的です。
白黒ハッキリつけたがる傾向があり、中間的な感情や曖昧な状態を好みません。
物質的なものよりも、精神的な充足感に深く反応し、相手の深層にある「本当の意図」を本能的に察知しようとします。
表には出さなくても、心の中ではとても激しい感情が渦巻いていることが多いでしょう。
本能的なレベルでの判断が感情のトリガー(引き金)となりやすく、本能的で、感情的な体験を通して学び、成長する傾向があります。
月【さそり座】反応パターン | |
![]() | ・大声で騒ぐより、静かな笑顔を見せる ・ごく身近な人の前でだけ喜びを全身で表す ・表面上はクールに見えることも |
![]() | ・表面には出さず、内に秘める傾向が強い ・人前で泣くことを嫌がる ・悲しみは非常に深く、なかなか癒えない ・根深い傷を負うと心に残りやすい |
![]() | ・衝動的に爆発することは少ない ・内に溜め込み、静かに執着することが多い ・1度怒り出すと、手強い一面を見せる ・深い怒りは根に持つ傾向がある |
安心感の源
自分の全てを受け入れ、決して裏切らないと確信できる人(母親や、ごく少数の信頼できる人)との関係性の中に究極の「安全基地」を見出します。秘密を共有できる関係も安心感に繋がります。
他の人の目を気にせず、一人で静かに過ごせる場所(自分の部屋、秘密基地、押入れの中など)で最も安心します。群れることは苦手で、深く狭い人間関係を好みます。
曖昧なことやごまかしのない、物事の本質や真実を追求できる環境で安心します。嘘や欺瞞を非常に嫌います。
- 秘密を守ってもらえること
- 深く揺るぎない信頼関係
- 1人になれる空間、隠れられる場所
無意識の習慣
全てをオープンにすることが嫌で、無意識のうちに本当の気持ちや大切なものを隠そうとする傾向があります。自分だけのもの(コレクションや宝物など)を勝手に触られることも極端に嫌います。
1度興味を持ったものや、手に入れたものには強い執着を見せ、簡単には手放しません。人に対しても、1度結んだ絆を大切にします。
また悲しみや怒りなどのネガティブな感情を表情や言葉に出さず、じっと耐える癖があります。
一人でその感情と向き合おうとするため、根深い傷を負うと心に残りやすいです。
- 観察力が鋭い
- 秘密主義
- 1つのことに深く集中する
- 執着心が強い
月「蠍座」の子ども
蠍座は「12星座で No.1のマザコン星」と言われています。
その気持ちを、態度や言葉に出す/出さないは親子関係や環境にもよりますが、「深くて濃い愛情」と「密なスキンシップ」を誰よりも求めている子たちなのは確かです。
大人が軽い気持ちで言った言葉や態度にも深く傷つき、心の扉をスーっと閉じてしまいます。
1度心を閉ざすと、信頼関係の修復にとても時間がかかるので、特に幼少期は誠実で愛情たっぷり&スキンシップ多めの関わり方をしてあげてください。
愛情たっぷりに育った月蠍座は、いづれ誰よりも心強い味方になってくれます!
また蠍座が生殖器を司るサインであるからか、性の目覚めが早い傾向もあります。
自分で歪んだ情報を得る前に、幼い頃から性教育や生殖器のケアについて教えてあげるのもオススメです。
月「蠍座」オススメ絵本
他者からの影響
表面的な影響は受けにくいのですが、他者の発する「真の感情」や「本音」「裏にある意図」には非常に敏感です。
また1度信頼した相手の感情には、非常に深く共感して影響を受けます。
他者からの支配的な態度、隠された権力闘争にも敏感に反応し、反発するか、もしくは自分がその力を手に入れようとする傾向があります。
場の重い雰囲気や他者のネガティブな感情(怒り、悲しみ、嫉妬など)を吸収して、自分の内側に抱え込んでしまうこともあります。
- 他者の「本音」や「裏にある意図」に敏感
- ネガティブな感情を吸収しやすく、長く引きずる
- 1度裏切られると、根深い不信感を抱く
身体の不調の傾向
ストレスや感情の抑圧が、排出機能や生殖器系の不調につながりやすく、便秘や下痢、膀胱炎や生理不順などの症状が出やすい傾向があります。
慢性的な鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻づまりなど、鼻に関するトラブルも抱えやすいです。
人間関係のストレスや裏切りが影響して、風邪をひきやすくなったり、性的なエネルギーや感情のブロックが婦人科系の問題(女性の場合)や前立腺の問題(男性の場合)につながることもあります。
- 感情の抑圧が、便秘や排泄器系のトラブルに影響しやすい
- ストレスで免疫力のが低下すると、風邪をひきやすくなる
- 鼻炎やアレルギーが出やすい
子育ての注意点
月蠍座の子どもは、幼い頃から甘えることが苦手だったり、人前で泣くことを嫌がる傾向があります。
これは、本能的に自分の弱みや本質を晒すことへの危険を感じているからで、決して強がっているわけではありません。
本当は親にいっぱい甘えたいし、自分の感情をまるごと受け止めてほしい…
けれど、それをストレートに表現できず、特にマイナス感情を隠そうとするので、たまに感情的になると本質よりも重く伝わってしまったり、普段とのギャップに映ってしまいがちです。
1度でも悲しい想いをすると、悲しみが心の中で長く持続し、なかなか癒えません。
そのため、一見冷静に見えても、内側では激しい感情のマグマが煮えたぎっていることがあります。
この「隠された強烈な感情」は、時として爆発的な変容のエネルギーを生み出す底力となるのですが‥
まずは健全な形で「感情を表現する方法」を学び、深い信頼関係を築ける人を見つけることが、かなり重要になります。
身近な存在が「疲れた」「悲しい」「悔しい」などの言葉を声に出す、もしくは代弁してあげることで、「マイナス感情も表現していいんだよ」と何度も伝えてあげてください。
NGワード
自分の感情や、何かに対する情熱を「否定」されると、理解してもらえないんだ…と、心を閉ざしてしまいます。
衝動的に爆発することは少なく、一見いつも通りに見えても、実は内側で静かに不信感を募らせていることが多いのでご注意ください。
また信頼を裏切られたり、秘密を暴かれたりした時に、最も強い怒りを感じます。
1度怒り出すと、相手に対して非常に冷たくなったり、意地悪な言葉を使ったり、徹底的に無視するなど、手強い一面を見せますので、(思春期以降は特に)気をつけてください。
- 「そんなこと忘れなさい!」「いつまでも根に持たないの」
- 「あの話、〇〇に言っちゃった」
- 「どうせできないくせに」「弱虫!」
NG行動
子どもが大切にしているものを勝手に触ったり、壊したりすると、非常に怒って根に持ちます。
また、子どもが打ち明けてくれた秘密を他言すると、深く傷つき、不信感を決定的にします。
1度信頼関係が崩れると、修復するまでに長い時間を要するので、たとえ家族間であっても、子どもの秘密を勝手に漏らすことはやめた方がよいです。
人の悪口、ウソ、矛盾した態度にも敏感で、何気ない言葉を見抜く鋭さもあります。子どもだからと無下にせず、誠実に向き合うことがポイントです。
- 大切にしているものを、勝手に触る、隠す、壊すなど
- 行動や感情を詮索したり、監視する(過度に)
- 信頼を裏切るような行為(約束を破る、嘘をつくなど)
おまけ*月「蠍座」の実例
長年の友人に、月「蠍座」の男性が2人います。
2人の共通点は、家族との距離感が「独特」な点と、核心に迫る本音の部分は決して話そうとしないこと。
今回、月蠍座をまとめながら妙に納得して、“だからだったのか…!”と、腑に落ちる体験を何度も繰り返しました。
月蠍座には、下記のような特徴もあると言われます。
- 家族思いで、非常に思いやりの強い性格
- ここぞという逆境に強い
- 独特の色気があり、異性にはモテるタイプの人が多い
これも私が知る限り、当てはまります!
*
友人のお母さまたちは恐らく、過去に不倫していた時期があるんですよね。。(と友人は思っている)
- 当時それを察知し、母親が大好きだから受け入れ、でも完全に許すことができないまま大人になった‥
- 子どもの頃の記憶なので、もしかしたら勘違いで、本当の事実は異なるのかもしれない‥
- けれどそれを質問したり、態度に表したり一切できず、耐えて隠して今に至る‥
2人とも共通して、そんな印象です。
だからなのか、モテるのに恋愛下手で、一見優しそうに見えるのに「自分は優しくない」と口にする共通点もありました。(2人ともずっと独身です)
占星術を学んだ「今」だからの視点ですが‥
*
一般的に言われる「親子関係が、大人になってからの人間関係にも影響を与える」という意見は、月星座によってかなり変わると私は考えています。
最も影響を受けやすいのが、月星座に「水」のエレメントをもつ、さそり座・かに座・うお座の人たち。
逆に、最も影響を受けにくいのが、いて座・みずがめ座・おひつじ座の人たち。
どうでしょう?誰か思い当たる方はいましたか?
つづいて月星座「天秤座・蠍座・射手座」の年齢域です。 月星座は平均2.5日で、次の星座に移動します。 つまり、今回ご紹介する3つの月星座は、生まれた日が数日ズレるだけですが、性格や特徴がまったく異なるので驚かれる方もいるかもしれませ[…]