ホロスコープを読み解くとき、惑星は「主語」の役割を果たします。
惑星にはそれぞれ担当分野があって、惑星ごとに「価値観を表すサイン」が割り振られています。惑星は10種類ありますので、つまり人間は少なくとも「10個の価値観」を抱えて、この世界で生きているということです。
占星術を通じて、当たり前にもっている「自分の価値観」に気づくと、身近な人間関係に役立ちますよ!
この記事の目次
太陽 【SUN】*獅子座の支配星

本質・目的意識
太陽は「自分自身」を表し、、生き方の理想や、この世界で生きていく目的が現れます。それは社会や他者から求められる役割でなく、自分の魂が決めた「この人生でやりたいこと」の原型です。
多くの場合、太陽の要素は最初から持ち合わせているわけではなく、後天的に育てていく要素を示しています。
自分の存在価値、能力を発揮するための方法、創造性、個性を発揮できる分野、社会的な成功、アイデンティティ
- 女性の場合、結婚相手に求める「理想のパートナー像」が太陽に現れます。
- 自分の理想(太陽)をパートナーに求め、相手を支えることで目的を達成することもあります。
月 【MOON】*蟹座の支配星

気質・感受性・潜在意識
月は自分自身の内面を表し、ナチュラルな素の姿、やっていると心が落ち着くことなどが現れます。特に幼少期(0~7歳頃)は月星座の特徴が表に出やすく、その時期に感情パターンの土台が形成されます。太陽星座と月星座の性質が真逆の場合、星占いは当たらない!と感じやすいかもしれません。
幼少期に形成される感情パターン、習慣、心の深い部分で求めているもの、不安を感じる領域、気になること、母親、妻
- 男性の場合、結婚相手に求める「理想のパートナー像」が月に現れます。
- 月は「母親」も表すので、月星座の性質を持つ人(=母親のイメージに似た人)を選んでしまいがち?!という解釈もあります。
水星 【MERCURY】*双子座・乙女座の支配星

知識・思考・伝達
水星は知性や好奇心を司り、他者とのコミュニケーションをとる方法や、伸ばしやすい才能の分野などが現れます。
小・中学生の時期は主に水星をつかって勉強に取り組むので、学校の成績やお受験に向き・不向きなどを見る場合の指標にもなります。
知性、知識の使い方、社会で活動するうえでの能力、才能、仕事、コミュニケーションの傾向、言語の発達、子ども、兄弟姉妹
金星 【VENUS】*牡牛座・天秤座の支配星

美意識・愛情・女性性・金銭
金星は愛(LOVE)や楽しみを司り、理想的な恋愛の形や、楽しい!嬉しい!と感じる分野などが現れます。
金星は「自分自身を喜ばせる力」「愛され力」「調和力」も示すので、金星を上手に使えている人は周りから「楽しそうな人に」に映り、いわゆる「モテる人」になります。
愛情の表現方法、好み全般、喜びを感じるもの、パートナーシップ、対人関係、人や社会と調和する方法、魅力、芸術的センス
- 男性の場合、恋愛相手に求める「理想のタイプ」が金星に現れます。
- 女性の場合、恋愛における「愛情表現」が金星に現れます。
火星 【MARS】*牡羊座(蠍座)の支配星

行動・実行力・情熱・衝動
火星は闘争本能やエネルギーを司り、目的達成のためにとる行動や、決断に至るスイッチ、他者に愛情を注ぐときの振る舞いなどが現れます。
火星は「違和感を自覚する力」「NOと言う力」「自分のこだわりを押し出す力」も示すので、火星を上手に使えないと自分の意見を主張できず、怒りを内側にためこみやすくなります。
行動パターン、身体的エネルギー、行動の動機、成功につながる自己主張、欲求の分野、性的傾向、モチベーション、闘争性、暴力、怒り
- 男性の場合、恋愛における「行動パターン」が火星に現れます。
- 女性の場合、恋愛相手に求める「理想のタイプ」が火星に現れます
木星 【JUPITER】*射手座(魚座)の支配星

拡大・保護・発展・幸運
木星は人生の拡大と発展を司り、チャンスを得るための振る舞いや、才能や実力を伸ばすための方法が現れます。
自分の太陽星座とトランジット(経過中)の木星が重なる時期を「ジュピターリターン」と呼び、12年に1度めぐってくる幸運期とされています。
幸運に恵まれる分野、自己信頼を築くための方法、自尊心の在処、発展性のある領域、寛容で楽天的、拡大しやすい事象、学問
土星 【SATURN】*山羊座(水瓶座)の支配星

制限・厳格・忍耐・試練全般
土星は人生の試練とルールを司り、自己肯定感を妨げる強い苦手意識や、最終的に自分の武器(得意)となる分野が現れます。
時間を割いて土星のテーマと向き合うほど、現実的にも精神的にもタフになり、社会での基盤が出来上がります。土星は試練全般を示す厳しい星ですが、結果的にたくさんの恩恵を人生にもたらし、自分らしく活躍できる未来へ導いてくれる星でもあります。
人生の課題、最も欲求をもつ分野、シャドウとなる領域、社会的な責任、忍耐強く取り組むと能力を発揮できる分野、達成感を味わえる社会的な役割、保守性、孤独、秩序、厳格、父親
天王星 【URANUS】*水瓶座の支配星

変化・改革・自由
天王星は革命や変化を司り、古い価値観や常識などに囚われ、物事が先に進まなくなったときの打開策が現れます。
たくさんの人々を巻き込んだり、大きな変化を起こす必要がある場面がくると力を貸してくれる星で、時代の変わり目に影響を及ぼす力が強いと考えられています。
革新や改革、予想不能な出来事が起こりやすい領域、自由を獲得するために自立を促す、先見性、独創性、IT、占星術
海王星 【NEPTUNE】*魚座の支配星

理想・幻想・直感(霊感)・神秘性
海王星は夢や陶酔を司り、仮に自分を犠牲にしてでも、酔いしれて追いかけたい分野が現れます。
芸術・芸能・スピリチュアル関連の仕事をしている人の中には、他人に夢を見せる手段としてこの星を活用することがあります。
期待や理想が高まる領域、曖昧さ、境界線を溶かす、目に見えないサポート、奉仕、ヒーリング、芸術
冥王星 【PLUTO】*蠍座の支配星

変容・死と再生・宿命
冥王星は破壊と再生を司り、人生がガラリと大きく変わってしまうような破壊的な経験や、その出来事によって結果的に身につくカリスマ性を活かせる分野が現れます。
冥王星は1回目のサターンリターン(30歳前後)を超えた後、進べき道を大きく誤っている場合に、強制力を持って物事を終了へと向かわせるパワーを持ちます。
※人生の軌道修正が必要なときや、自分では断ち切ることができない事柄に関わってくる星です。
乗り越えることで人生を変容させるテーマ、持って生まれた課題、カルマ、破壊力、こだわり、黒幕的な要素